2025年12月20日
一年の感謝を届ける「締めくくり参り」のススメ
師走も後半に入りましたが、例年に比べるとおだやかで暖かい日が続いております。 今年は過ごしやすい気候のおかげで、園内の散策やお手入れも少しゆとりを持って行えるのが嬉しいですね。
さて、こうした暖かな陽気に恵まれた年末、皆様におすすめしたいのが「締めくくり参り」です。
お盆や彼岸、あるいは年始のお参りに比べると、年末は「大掃除のついで」のように思われがちですが、実はこの時期のお参りには、他にはない「心の区切り」としての大きな価値があります。
「お願い」ではなく「報告」の時間
私たちは普段、お墓参りに行くとつい「家族が健康でいられますように」と、これからの願い事を伝えてしまいがちです。 しかし、年末の「締めくくり参り」の主役は、この一年を無事に過ごせたことへの「報告」と「感謝」です。
「おかげさまで、今年も一年家族全員が元気でした」 「苦しいこともあったけれど、なんとか乗り越えられました」
そんな一年のあゆみを静かにご先祖様へお伝えすることで、自分自身の心の整理もつき、前向きな気持ちで新年を迎える準備が整います。
「ご先祖様の家」も整えて
家の大掃除をして新しい年神様を迎える準備をするように、ご先祖様の住まいであるお墓を綺麗に清めることは、日本人が古くから大切にしてきた精神文化です。 幸い、今年は水仕事もそれほど辛くない気候です。一年の汚れを落とし、お花を新しく供える時間は、自分自身の心まで洗われるような、清々しいひとときとなるはずです。
過ごしやすい気候とはいえ、朝晩や日陰は冷え込みます。お越しの際は、体温調節のできる服装でどうぞご無理のないようお参りください。 一年の締めくくりに、ご先祖様との穏やかな対話の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。


